ブランディング、ブランディングってよく聞くけど…結局何なん??
スモールビジネスにも関係ある?
そのブランディングって何をすればいいの?
自分で事業をしている人なら1度は耳にしたことがある「ブランディング」
書籍を読んでも専門用語の羅列で余計にわからなくなったり、
動画検索しても逆にふわっとしていてわからなかったり…
この記事では、ブランディングの役割と重要性、 具体的な手順について、
専門用語を(極力💦)使わずにわかりやすく解説していきたいと思います!
ブランドの意味
ブランディングの前にブランドそのものの意味についてですが、
もともと「ブランド」の語源は 家畜に押す焼印から来ているそうです。
よその家畜と自分の家畜を区別するためのものでした。
すなわち「うちのやつ」とわかるようにするもの。
いつものパンと言えば?
快適なパソコンと言えば?
憧れの車と言えば?
日常生活の中でも、職場の中でも、ネットの中でも、
私たちの身の回りにはたくさんのブランドが溢れています。
各々を区別する印=ロゴマーク。
そのロゴを見て、その商品や企業のイメージを思い浮かべることができるか。
BRAND=ロゴマーク+イメージ
ブランディングって何?
次にブランディングとは何なのかについて解説していきます。
ブランディングとはあなたの商品やサービスに名称、デザイン、ロゴ、イメージ、広告、プロモーションなどの要素を組み合わせ、他と区別し、価値を知ってもらう取り組み全体のことを指します。
これだけだとまだ腑に落ちないと思うので、たいていのブランディング本に登場するブランディング二台巨頭、スターバックスとAppleのブランディングを例にイメージしてみましょう。
スターバックスのブランディング
スターバックスは、コーヒーショップを展開するアメリカの企業です。スターバックスが成功した要因のひとつとして、世界観を統一したブランディングがあげられます。
スターバックスは、店舗デザイン、ロゴ、カップ、店員の制服、コーポレートカラーなど、全ての要素を統一しています。さらには徹底した社員教育。そのため、どの店舗を訪れても同じ雰囲気やサービスを受けることができるため、顧客からの信頼を獲得することに成功しています。
Appleのブランディング
Appleは、アメリカのコンピュータ・スマートフォンメーカーです。Appleが成功した要因のひとつとして、洗練されたデザインによるブランディングが挙げられます。Appleは、製品デザイン、包装デザイン、広告デザインなど、あらゆる部分で美しいデザインを採用しています。その美しいデザインが、製品の高い品質や利便性と合わさって、消費者に高い評価を得ることにつながっています。
いずれも店舗に一歩足を踏み入れたとたん、各世界観に引き込まれる感覚を経験されたことがあるかと思います。この「統一された世界観」がブランディングにとってとても重要な要素となります。
これは、単に品質の高さだけでなく、洗練された美しいデザイン、スタッフの対応、アフターフォローなどの全てが合い絡み合って生み出されるものだと考えます。
ブランド基礎作り3ステップ
とはいえ、そもそものブランドってどうやって作ればいいのか?
続いては、ブランド基礎の作り方を3ステップでご紹介します。
実際にzan-designがブランディングするときは、もっと詳しく深掘りしますが、
長くなるので、ここではざっくりとした流れをご紹介いたします。
step01 現状分析
まずは、自分の視点から商品を冷静に分析してみましょう。
「なぜこの商品を作ったのか?」
おそらく、自身で何らかの悩みや問題、既存サービスへの不満などがあったからではないでしょうか…?
この商品を作ったきっかけや経緯を振り返って整理してみましょう。
これは大切なあなたの「ストーリー」となります。
step02 コンセプト設計
ストーリーの振り返りができたら、ブランド作りに欠かせないコンセプトの設計に取り組みます。
こんなブランドにしたいな〜というふわっとしたイメージを
確固たるものにするため以下の質問に答えてみてください↓
何を「 」を
誰が「 」使うと
どうなる?「 」
何を→これはあなたの商品名です。まだネーミングできていなければ仮名で。
例:小麦粉不使用のやさしい米粉パン
誰が→どのような状態の人に使ってもらいたいのか?
例: グルテンアレルギーの子供を持つ親
ブランドは「特定のユーザーにとっての唯一無二の価値」なので
「誰でも」や「みんな」としか思いつかない場合は、まだブランドが確立していないと言えます。
どうなる→あなたの商品を使った結果どうなるのか?
例:「アレルギーを気にせずみんなと一緒に幸せな時間を過ごせる」
単に、パンが食べられるだけでなく、その結果どのような感情になるか、
どのような未来のシーンが広がるか具体的に創造しましょう。
step03 コンセプトの言語化
そして、書き出したコンセプト設計を短いフレーズでキャッチコピー化します。
ブランドメッセージやブランドスローガンとも言います。
ブランドコンセプトをキャッチコピーとして言語化すると、特定のユーザーにあなたの想いや価値を端的に伝えられます。
米粉パンの例ですと
「同じ釜のパンをみんなで」
「誰もが囲める食卓を」とかですかね。
(今、即興で作ったものなので、 実際は何度も練り直して推敲してください…)
有名企業のブランドメッセージも参考にしてみるものいいかと思います。
初めは普通の文章として書き出してみて
だんだん短くゴロ良く何度もブラッシュアップしていくといいでしょう。
ブランドコンセプトの表現
ブランドコンセプトができたら、
それをユーザーがあなたのブランドに触れる場所全てに落とし込んでいきましょう。
仮にカフェだとしたら、ロゴ、看板、店舗の内装外装、パッケージ、紙袋、コースター、食器、テーブル、イス、カウンター、メニュー、待合用のベンチ、スタッフ教育、ユニフォーム、BGM、Webサイト、LP、SNS…など全ての場所です。
あなたのブランドが関わる全ての認知ポイントに落とし込んで世界観を統一しましょう。
スモールビジネスこそブランディング
ブランディングは大手企業だけのものでなく、スモールビシネスや個人事業主にとってもブランディングは非常に重要です。
あなたのサービスの特徴や世界観を明確にし、それをユーザーにしっかり伝えることで、
価値とや信頼度を向上させていきましょう。
個人事業主の場合、大企業のように多くのPR費用をかけることができません。
だからこそブランディングをしっかり行うことで、他社との差別化を図り、ユーザーの心をつかむことが重要になります。
ブランディングは、一朝一夕に効果が出るものではありません。
何度も見直し修正を繰り返すことで、徐々に効果が出てくるものです。
スモールビジネス、個人事業主の方こそ、ぜひブランディングに取り組んでみてください!
成功時事例からも積極的に学び、ブランディングの最適化を図り、ブランド価値の向上を目指しましょう。