キッズのみんな、こんにちは!
突然だけど、こんな経験はないかな?
- 「うわー、ここで終わるの!?」って、アニメの次回予告が気になって、一週間ずっとソワソワしちゃう!
- あと少しでボスを倒せそうなゲーム。途中でやめたら、授業中も頭のすみで戦ってる!
- 友達とのLINE。「え、その話の続きは?」ってところで返事が来なくなって、猛烈にモヤモヤする!
もし「わかりみすぎる!」って思ったきみ、それは「ツァイガルニク効果」っていう、ちょっぴり不思議な心の働きが原因かもしれないんだ。
「なにそれ、言いにくい…最終呪文の名前?」って思ったきみ、安心して!
これから一緒に、この面白い心の仕組みについて探検していこう!
ツァイガルニク効果って、いったい何?
ツァイガルニク効果っていうのは、すっごく簡単に言うと、
「終わったことよりも、途中のことの方がよく覚えている」っていう心理現象のことなんだ。
例えば、テストが終わった後を思い出してみて。バッチリ解けた問題よりも、
「あー、あそこの問題、なんて書けばよかったんだっけ…」って、解けなかった問題や、時間がなくて途中でやめちゃった問題の方が、なぜか頭に残ってない?
それこそが、まさにツァイガルニク効果!
この名前は、昔、ブルーマ・ツァイガルニクさんっていう心理学者さんが発見したから、その人の名前がつけられているんだって。
カフェでの大発見!
ツァイガルニクさんは、あるカフェで面白い光景を目にするんだ。
店員さんは、お客さんからたくさんの注文を受けても、メモを取らずに全部覚えている。でも、お客さんがお金を払ってお店を出た途端、さっきまでの注文をすっかり忘れちゃってたんだって。
これに気づいたツァイガルニクさんは、「人間は、完了していないタスク(仕事や課題)があると、それを終わらせようとして緊張感が続き、記憶に残りやすいんじゃないか?」って考えたんだ。そして、実験をしてみて、その考えが正しいことを証明したんだよ。
なんで「途中のこと」が気になっちゃうの?
じゃあ、なんで私たちの脳は、終わってないことをそんなに気にするんだろう?
それは、私たちの脳が「スッキリしたい!」っていう気持ちを持っているからなんだ。
- 脳は「未完成」がキライ?
物事が中途半端な状態だと、脳は「なんだか気持ち悪いな…早く終わらせてスッキリしたい!」って感じるんだ。
だから、「終わってないよー!」って、私たちにサインを送り続けて、忘れさせないようにするんだね。 - 「知りたい!」っていう好奇心
アニメの続きや、クイズの答えが分からない状態も、一種の「未完成」。
だから、「早く知りたい!」「結末が気になる!」っていう強い好奇心が生まれて、頭の中がいっぱいになっちゃうんだ。
きみの周りにもいっぱい!ツァイガルニク効果
実は、このツァイガルニク効果は、私たちの身の回りのいろんなところで使われているんだ!
ちょっと見てみよう↓
使われている場面 | 具体的な例 | きみの心の声 |
テレビ番組・CM | ドラマの最後に「衝撃のラスト!」と出て、一番いいところで終わる。CMの前に「クイズの答えはCMの後!」と引っ張る。 | 「えー!気になる!来週まで待てないよ!」「答えは何だろう…チャンネル変えられない!」 |
マンガ・アプリ | マンガアプリの「1話無料!」。続きを読もうとすると「この先はコインが必要です」と表示される。 | 「面白い!続きが読みたいから、ついつい課金しちゃう…」 |
恋愛 | 好きな人が自分のことを全部話してくれなくて、ミステリアスな部分があると、もっとその人のことを知りたくなる。 | 「あの人のこと、もっと知りたいな…♡」って、気づいたら相手のことで頭がいっぱい! |
マーケティング | ネットの広告で「〇〇がすごい理由とは…?続きはこちら」と書かれている。 | 「なになに?ちょっとクリックして見てみようかな」って、つい押しちゃう! |
こんな風に、ツァイガルニク効果は、人の「気になる!」っていう気持ちをうまく利用して、商品を買ってもらったり、サービスを使ってもらったりするために使われているんだ。これを知っておくと、これからは「お、これはツァイガルニク効果だな!」って、少し冷静に見られるようになるかもしれないね。
モヤモヤを使いこなせ!勉強の効率が爆上がりする『神スキル』活用術
さあ、ここからが本番だ! このツァイガルニク効果を、今度はきみが「ワナを仕掛ける側」になって、勉強に活かしてみよう。この『神スキル』を使いこなせば、勉強の効率が爆上がりするかもしれないぞ!
活用術①:やる気ゼロからの「強制起動」テクニック!
「あー、宿題やらなきゃな…でもやる気が出ない…」って時、あるよね。
そんな時こそ、このスキルが役立つ時!
「よし、1時間やるぞ!」なんて高い目標を立てるから、腰が重くなるんだ。
そうじゃなくて、「とりあえず、問題集を1問だけ解いてみるか」「教科書を5分だけ音読してみよう」って、ありえないくらい低いハードルで始めてみよう。
たったそれだけでも、一度「やりかけ」の状態を作ってしまえば、きみの脳が「お、始まったぞ。これを終わらせたい!」と、自動でやる気モードに切り替えてくれるんだ。
これが『神スキル』の強制起動!気づけば、「もうちょっとだけやってみるか」って、集中力が続いていくはずだよ。
活用術②:集中力を高める「あえての寸止め」テクニック!
「キリがいいところまで終わらせてから休憩しよう」って思うのが普通だよね?
でも、神スキルの使い手は、その逆をいく!
例えば、数学の問題集をやっているなら、あえてちょっと難しい問題に手をつけて「うーん、これどうやって解くんだっけ…」と悩んでいる、一番モヤモヤするところで休憩に入るんだ。
そしてっ!
スキル発動〜!!
こうすると、休憩中も、脳は勝手に「あの問題の解き方は…」って、バックグラウンドで考え続けてくれる。そして、休憩が終わって机に戻った時、脳は「あのモヤモヤを解消したい!」ってうずうずしてるから、驚くほどスムーズに勉強の続きに戻れるんだ。
【ポイント】 寝る前の暗記もこの応用だよ。覚えたい英単語や歴史の年号を、「完璧に覚えるぞ!」と意気込むんじゃなくて、「うーん、覚えきれないなあ」というモヤモヤした状態で布団に入る。すると、寝ている間に脳が記憶を整理してくれて、定着しやすくなるんだ。
でも気をつけて!ツァイガルニク効果の注意点
この効果は、勉強の味方になってくれる一方で、ちょっと注意が必要な時もあるんだ。
それは、やり残したことがストレスになっちゃうこと。
「あれも終わってない、これも途中だ…」って、未完成のタスクが頭の中にたくさんありすぎると、常に何かに追われているような気持ちになって、疲れちゃうことがあるんだ。
そんな時は、「やることリスト」を作ってみるのがおすすめ!
頭の中でごちゃごちゃになっている「やること」を紙に書き出すだけで、
「あ、これとこれをやればいいんだな」ってスッキリして、脳の緊張が和らぐんだ。
一つ終わるごとに線を引いて消していくと、「よし、終わった!」っていう達成感も感じられて、気持ちがいいよ。
まとめ:「未完成」を楽しもう!
さあ、キッズのみんな、ツァイガルニク効果の面白さ、わかってくれたかな?
ツァイガルニク効果とは?
完了したことよりも、未完成なことや中断したことの方が記憶に残りやすい心理現象のこと。
なんで気になるの?
脳が「中途半端な状態をスッキリさせたい!」と感じるから。
どうやって活かすの?
- 勉強であえてキリの悪いところで休憩すると、集中力や記憶力がアップする!
- やる気が出ない時は、「とりあえず5分だけ」始めてみる!
- やり残しが多いとストレスになることも。「やることリスト」で頭を整理しよう!
これからは、アニメの続きが気になったり、ゲームをやめるのが名残惜しかったりしたら、
「お、これがツァイガルニク効果か!」って、ニヤリとしてみてほしい。
そして、ぜひこの効果をきみたちの勉強や毎日の生活に活かして、もっと楽しく、もっと効率的にいろんなことにチャレンジしてみてね!
きっと、新しい発見があるはずだよ!